filmov
tv
LICENSE TO ILL / MEGA-G feat. DJ MUTA(2019) | Japanese Hiphop Rhyme Scheme 035

Показать описание
MEGA-Gの3rdアルバム『Re:BOOT』収録曲。ビースティ・ボーイズの名作『Licensed To Ill』からタイトルを引用し、曲の全編に渡って故Dev Large(D.L)やブラッダブランド、90’sヒップホップからの引用、オマージュが散りばめられている。なおこの曲のMVはD.Lの命日である5/4に公開された。
曲のテーマ的にブッダブランドからの引用やオマージュが曲全体に散りばめられているが、ヒップホップ好きが特にくらうのは ”まるでハマのプリモ NAGMATICとグルになってmass appeal ” からのラインだろう。
90’sのニューヨークヒップホップのサウンドを方向付けたプロデューサーの一人、DJ PREMIER(通称Preemo)。そのDJ PREMIERとラッパーの故GURUによるGANGSTARRの『Mass Appeal』という名曲があるが、ここでは横浜出身でありDLiP RECORDS所属のDJプレミア直系のビートメイカーNAGMATICを “ハマのプリモ” に例え、“NAGMATIC / Mass Appeal” で韻を踏みつつ合間にGURUの名前を忍ばせている。そして同じくDJ PREMIERにプロデュースによるDAS EFXの名曲『 Real Hip Hop』へと繋ぐ。
さらに西のGANGSTARRとも呼ばれるDilated PeoplesのラッパーEvidenceと彼らの所属するレーベルRhymesayersを差し込み、NIPPSの ”ジャンキーの耳の救世主 Savior”の引用(後にD.LのBack to Burnのフックでも引用)で曲を締める。
MEGA-Gはリリックや曲名、人名を引用する場合にも何かしらの関係性を絡め、そこからさらに連想ゲームのように関連性の高いものを繋げていくという高度なテクニックを使用する。日本語ラップクラシックのインストを用い、原曲オマージュのリリックで構成された非公式アルバム『BASIC TRAINING』のような作品群を経て更にリリックの構成に磨きがかけられている。
MEGA-Gの魅力はラップの上手さはもちろんのこと、そのヒップホップIQの高さとカルチャーへの愛情だ。各種オマージュや、亡くなったアーティストの命日に合わせ関連楽曲、MVなどを発表するなどのリスペクト精神、Notorious B.I.Gの『Ten Crack Commandments』のオマージュ『Ten Budz Commandments』の曲の秒数をビギーの命日3月9日に合わせ3分9秒にするなどの異常なこだわり。リスナー側にも一定のヒップホップリテラシーが求められるが、ヒップホップを詳しく知れば知るほど好きになり評価も変化するアーティストだろう。
ハイライト漏れ、動画で伝えきれなかった言葉遊びやダブルミーニングなど、ぜひコメントください。
=======================================
【楽曲情報】LICENSE TO ILL / MEGA-G feat. DJ MUTA (Bell 収録)
Lyrics By – MEGA-G
Producer – NAGMATIC
=======================================
【Rhyme Scheme関連リンク】
【ラップへの理解が深まるRhyme Scheme管理人おすすめ書籍】
■ラップのテクニック、手法を学ぶ
■ラップミュージックの大まかな歴史を学ぶ
■ヒップホップカルチャーへの理解を深める
■ヒップホップ名盤紹介
#ライムスキーム #MEGA_G #日本語ラップ
曲のテーマ的にブッダブランドからの引用やオマージュが曲全体に散りばめられているが、ヒップホップ好きが特にくらうのは ”まるでハマのプリモ NAGMATICとグルになってmass appeal ” からのラインだろう。
90’sのニューヨークヒップホップのサウンドを方向付けたプロデューサーの一人、DJ PREMIER(通称Preemo)。そのDJ PREMIERとラッパーの故GURUによるGANGSTARRの『Mass Appeal』という名曲があるが、ここでは横浜出身でありDLiP RECORDS所属のDJプレミア直系のビートメイカーNAGMATICを “ハマのプリモ” に例え、“NAGMATIC / Mass Appeal” で韻を踏みつつ合間にGURUの名前を忍ばせている。そして同じくDJ PREMIERにプロデュースによるDAS EFXの名曲『 Real Hip Hop』へと繋ぐ。
さらに西のGANGSTARRとも呼ばれるDilated PeoplesのラッパーEvidenceと彼らの所属するレーベルRhymesayersを差し込み、NIPPSの ”ジャンキーの耳の救世主 Savior”の引用(後にD.LのBack to Burnのフックでも引用)で曲を締める。
MEGA-Gはリリックや曲名、人名を引用する場合にも何かしらの関係性を絡め、そこからさらに連想ゲームのように関連性の高いものを繋げていくという高度なテクニックを使用する。日本語ラップクラシックのインストを用い、原曲オマージュのリリックで構成された非公式アルバム『BASIC TRAINING』のような作品群を経て更にリリックの構成に磨きがかけられている。
MEGA-Gの魅力はラップの上手さはもちろんのこと、そのヒップホップIQの高さとカルチャーへの愛情だ。各種オマージュや、亡くなったアーティストの命日に合わせ関連楽曲、MVなどを発表するなどのリスペクト精神、Notorious B.I.Gの『Ten Crack Commandments』のオマージュ『Ten Budz Commandments』の曲の秒数をビギーの命日3月9日に合わせ3分9秒にするなどの異常なこだわり。リスナー側にも一定のヒップホップリテラシーが求められるが、ヒップホップを詳しく知れば知るほど好きになり評価も変化するアーティストだろう。
ハイライト漏れ、動画で伝えきれなかった言葉遊びやダブルミーニングなど、ぜひコメントください。
=======================================
【楽曲情報】LICENSE TO ILL / MEGA-G feat. DJ MUTA (Bell 収録)
Lyrics By – MEGA-G
Producer – NAGMATIC
=======================================
【Rhyme Scheme関連リンク】
【ラップへの理解が深まるRhyme Scheme管理人おすすめ書籍】
■ラップのテクニック、手法を学ぶ
■ラップミュージックの大まかな歴史を学ぶ
■ヒップホップカルチャーへの理解を深める
■ヒップホップ名盤紹介
#ライムスキーム #MEGA_G #日本語ラップ
Комментарии