Roberta Flack & Donny Hathaway - Live In New York 1971 [WPLJ Radio, A&R Studios, Nov 24ht 1971]

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[ Track List ]

00:05 1. Where Is The Love (Roberta Flack & Donny Hathaway)
03:21 2. You've Lost That Loving Feeling (Roberta Flack & Donny Hathaway)
11:14 3. When Love Has Grown (Roberta Flack & Donny Hathaway)
14:33 4. Will You Love Me Tomorrow (Roberta Flack)
20:49 5. You've Got A Friend (Roberta Flack & Donny Hathaway)
25:19 6. For All We Know (Donny Hathaway)
28:58 7. Baby I Love You (Roberta Flack & Donny Hathaway)
33:28 8. I [Who Have Nothing] (Roberta Flack & Donny Hathaway)
38:59 9. Little Ghetto Boy (Donny Hathaway)
44:39 10. Be Real Black For Me (Roberta Flack & Donny Hathaway)

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【 Live In New York：WPLJ Radio, A&R Studios, New York City, Nov 24ht 1971 】

1970年代のソウル・ミュージックを牽引した若き日の「ロバータ・フラック」と「ダニー・ハサウェイ」の華麗で気品に満ちたソウルデュエットの超名盤『Roberta Flack & Donny Hathaway (1972年4月20日発売)』は、バッキングのエリック・ゲイル (g)、デヴィッド・スピノザ (g)、チェック・レイニー (b)、バーナード・パーディ (dr)、ビリー・コブハム (dr)、ラルフ・マクドナルド (per)らの腕利きによるジャズ的洗練と、彼ら二人の教養ある洗練された歌の素晴らしさとのコ・クリエイティブにより、『ビルボード』のBillboard 200で3位に達し、R&Bアルバム・チャートでは2位、ジャズ・アルバム・チャートでは10位に達した。

そんな二人の連名で発表した本作がリリースされる前年の1971年11月24日、ニューヨークのWPLJラジオ用に収録／放送された超貴重なパフォーマンスを収録したラジオ用ライヴ音源が、昨年の2022年9月30日、50余年の歳月を経てアルバムとして登場した ‼

このタイミングでラジオ用ライヴ音源が収録されていたとすれば、連名スタジオ・アルバム『Roberta Flack & Donny Hathaway』のレコーディングはすでに完了していたと思われる。

ラジオ用ライヴ音源のセット・リストでは、前出のアルバム全10曲中8曲に加え、キャロル・キング作の “ Will You Love Me Tomorrow ”、72年発売のダニー・ハサウェイ『LIVE』でもプレイされた “ Little Ghetto Boy ” (スタジオ版はOST『ハーレム愚連隊』に収録) を加えた全10曲である。

因みに、このラジオ用ライヴ音源に先立ち、1971年5月29日にはシンガーソングライターの「キャロル・キング」が1971年に発表した楽曲 “ You've Got A Friend ” を連名でシングルとして発表し、Billboard Hot 100では29位を、R&Bチャートでは8位を記録している。

また、ハサウェイはライヴにおいても頻繁に歌い、ソウルフルなゴスペル風のライヴ・バージョンは、1972年のライヴアルバム『LIVE』と没後にリリースされたアルバム『These Songs For You, Live! (2004年)』に収録された。

特に個人的には、1934年に出版されて以来、数多くのレジェンド・アーティストによって録音されてきたポピュラーソング (現在では確実にスタンダード・ナンバー) “ For All We Know ” の中で、傑出したヴァージョンとして位置付けられた「ハサウェイ・ヴァージョン」をライヴ音源で拝聴できることは、この上ない至極の悦びである ‼

まさに、今回のライヴ・パフォーマンスは、1970年代のソウル・ミュージックを牽引した若き日の二人の姿を捉えたファン必聴の超貴重アーカイヴと言える。

by JELLYE ISHIDA.